アメリカ生活に必要な5つの心得

by | Mar 23, 2019 | 文化・Culture | 4 comments

 

 

あっという間に、アメリカ生活が20年以上経ってる。。。ちなみに住んだ州は、カリフォルニア州、ネバダ州、ニューヨーク州、そして現在フロリダ州。SNSなどで「アメリカ生活ってどうですか?」「アメリカに移住するのが夢です。」などのメッセージをよくいただきます。

 

アメリカ=楽しそう、ハッピー、大らか、自由、というイメージがありませんか?私はありました。初めて友達二人で遊びにきてちょっと嫌な思いをした事はあったものの、見るもの、触るもの、食べ物、全てが新鮮で、帰国後のアメリカ旅行報告はいい事ばかりを両親や友達に伝えたと思います。

 

その旅行経験がアメリカ留学への決め手となったのも確かです。

 

留学を終え、アメリカ人の主人と出会い、子供を出産し、アメリカ人と同様に生活をしてきた、そして今もしている私から、

 

「アメリカ生活にて5つの心得」共有させてくださいね。

 

アメリカ生活での理想や夢を潰すわけではありませんが、旅行でアメリカに遊びに行くのと、生活をするのとでは、全く違うということを伝えたいです。

 

そこでアメリカに結婚して移住する予定、留学する予定、仕事をする予定、アメリカに住みたいと夢をいだいてるあなたへ。

 

少しでもアメリカの現実情報を共有しこれからの参考になってくれたらとても嬉しいです。

 

言葉の壁

「まぁ、アメリカに行けばどうにか英会話は身に付くだろう。」と高を括っていませんか?ハワイなら、日本人も多いのでそんなに英会話ができなくてもどうにかやって行けるかもしれませんが、でも実際は、そう簡単にはいきません。

やっぱり日常英会話の基礎をしっかり身につけて行くことを強くお勧めします。スーパーで、レストランで、学校で、銀行で、病院で、アメリカで最低限生活して行くために英会話は絶対必要です。

 

もちろん、住んで行くうちに耳慣れしてリスニングは上達して行くと思います(しっかりとアメリカ生活をおくっていればですが)でも、リスニングだけでは生活できません。自分の意志、意見などを伝える為にはやはり話せないと行けませんよね。

 

アメリカで生活をして行く為には、受け身の姿勢だけではやって行けません。旦那や友達が、誰かが助けてくれるだろうという考えは、捨ててください。最初から人に頼る姿勢でアメリカに行くとあとで痛い思いをする可能性が大きいです。なので最低限の英会話をマスターしてから行くことをお勧めします。

 

もちろん、完璧を目指せと言ってるのではありません。常に勉強、向上して行こうという態度、意識を持ってください。そうでないと、いつまでも人の頼り、小学生低学年レベルに定在しいつまでたっても誰かがいないと何もできないつまらない生活を送ることになります。

 

最後にもう一度、英会話は必須!!

 

アメリカの保険はややこしい

 

私が一番ややこしいと思ったのは(今でもですが)アメリカの保険です。日本の社会保険や国民保険と全く異なり、とても理解するのに苦労しました。アメリカに住むとなると保険は絶対必要です。もう一度、絶対必要です。アメリカの医療費は本当にびっくりするほど高いんです。学生で来られる方も絶対、海外保険、学校で学生保険があるなら加入してください。

 

私が学生だった頃(今も学生ですが。。。)虫歯が酷くなり大変な思いをしました。そのころは、もちろん独身だったしアメリカ人の彼の保険に加入するなんて選択肢はありませんでした。そんな時に、Root Canal(神経治療)しなくてはいけなくてなって、しかも2本!!2、30万支払って歯だけではなく、財布も一緒にかなり痛い思いをしました。

 

後、ひとつ!!また、学生の頃ですが腹痛が約1週間続き、これはもう病院行かなきゃと決意し自分で、Emergency Room救急病院へ。最初は、妊娠してるのとかいろいろ調べられた結果、虫垂炎Appendicitisと診断されすぐ手術となりました。学生の頃は病院にできるだけかからないよう努力したものの、やっぱりこういったことは予測できませんよね。誰にでも起こる可能性があるので、いつでも保険を準備しておく事は大切。

 

この時の英語力は今と比べて全然ダメだったな。毎日、辞書を持ちながら歩いてました。

 

そうそう、学校でインターナショナルStudentに用意されてる保険に入ってたものの、なんと病院と手術代でなんと100万以上かかって親に伝えることが怖かったのを覚えています。もちろん、両親はお金のことより私の身体を心配してくれてました。天国に行っちゃった両親に、「お父さん、お母さん、ありがとう。」と今でも本当に感謝です。

 

アメリカの保険は目が飛び出そうになるくらい高い、医療費も高い!なので、学生でも旅行で遊びに行くかたも保険は加入してください。

 

後ひとつ、面白い話があります。

 

私がCommunity Collegeを卒業してからも、アメリカ人の彼(主人)との遠距離恋愛を頑張ってました。私が彼にアメリカに会いに行った時のことです。貧乏な二人だったんで、安いホテルで過ごしPIZZA HUTのPIZZAとチキンウイングを頼みました。

 

少し食べてすぐに私のお腹の調子が悪くなって、えっこれはもしかして、Food Poisoning?食中毒って頭をよぎったものの彼はまだ平気そうに食べてるので私のお腹の調子が悪いだけかと思いきや、彼も腹痛をもようおしはじめ。そう、チキンウイングがあったたんです。

 

ひとつしかないトイレを二人で使いまくり、嘔吐、下痢の繰り返し、終いには二人とも熱までだし、死ぬ思いでした。病院に行こうと言われましたが、保険無しでどんな金額になるのか恐ろしくて、苦しむことを選択しました。彼は病院に行こうと思えばいけたんだけど、私が保険を持っていなかったんで、私に付き添って一緒に苦しんでくれました。せっかく彼と素敵な時間を過ごしに来たのに、下痢と嘔吐の思い出となりました。今でも、笑いのネタです。

 

そうそう、保険の事でしたね。アメリカ人にとっても保険はややこしくて出来る事なら避けたいとよく、職場仲間が愚痴ってます。

 

アメリカにはいろんな保険会社があります。これから結婚する方は多分、旦那さんの保険に家族保険として加入した方が手っ取り早いです。なんですが一応大まかに説明しますね。

 

まず、働いてる会社によって保険会社は決まってくる。私が今働いている銀行と以前働いていた銀行は、違う保険会社に加入しています。会社が選んだ保険会社のなかで、Health Maintenance Organization (HMO)とPreferred Provider Organization (PPO)の二つのプランがあります。

 

HMOを簡単に説明

 

HMOをプランを選んだ場合、保険会社がネットワークを組んでいるドクターを選択するしかありません。何か特別な理由がない限りドクターの選択は絞られてきます。なので、「あのドクターが良いらしいよ。」と情報をえても自分の加入する保険会社に入っていなければ、そのドクターを選ぶことができません。

後、病院、クリニックに行く度ににCo-Pay(自己負担額)を払います。だいたい、$15ドルから30ドルぐらいですね。保険も高いのに自己負担額もあるんかい!って最初はイライラしたものです。

 

まずは、自分のかかるドクター(Primary Care Physician)を選びます。大体は、PCPで終わりますが専門医(Specialist)にかかるとなるとまたここで、ややこしくなります。耳鼻科や整形外科などの専門医(Supecialist)に診てもらいたい場合、まずは自分のPCP(自分がいつもかかるドクター)に診てもらい、紹介状を書いてもらってからしか専門医には診てもらえません。

 

”Me: I need to see an ENT(ear, nose, & throat) doctor. Please give me a referral”

耳鼻科医に診てもらいたいので、紹介状をお願いします。

 

といって紹介状をもらい耳鼻科に予約を入れる形になります。

 

PPOを簡単に説明

 

PPOプランはHMOとは違い、ドクターを選ぶ選択肢が増えます。ネットワーク内、枠外でも保険が適応されます。でも全て適応される訳ではありません。どうしてもネットワーク枠外のドクターを選びたい場合、自分のポケットマネー、お財布から出る金額が増えます。なので、できればネットワーク内でドクターを選ぶことをおすすめします。

 

PPOはHMOと違って、Primary Care Physicain(Family ドクターとも呼ばれます)からの紹介状なしで、予約が取れます。HMOと比べると使いやすのですがプリミアム(毎月の保険料)は高いです。

 

*HMOとPPOのPrimiumは家族構成によって異なってきます。後、手術や入院費などの医療費ですが、まずDeductableを支払わなければなりません。

Deductibleとは保険会社が保険金を支払うまでに、まず加入者が支払わなければならない自己負担額のことです。

 

アメリカの保険制度では、手術や入院にかかる費用は、病院から請求される医療費の累計が、「Deductible」に達するまでは基本的に自己負担となります。そして、累計金額が「Deductible」を超えた場合に、保険会社から保険金が支払われるという仕組みになります。

 

例:Deductibleが$2,500のプランに入っていて、$1,000の手術を3回受けたとします。すると、$2,500までは自己負担となり、残りの$500は保険会社によって支払われます。

基本的に、「Deductible」が高く設定されている保険プランほど「Premium」は安くなります。

HMOとPPOの仕組みなんとなくわかってもらえれば嬉しいです。本当にこれは意味を理解するのに時間がかかりました。

 

VISA*グリーンカード習得する

 

 

ここでは、私だけの経験ではなく友達や従姉妹の経験も参考にし、少しだけVISAやグリーンカードがどれだけ時間がかかるかということをシェアさせて頂きますね。

 

まずは、私。。。典型的A型でもここでのプロセスはかなり羽目を外していました。楽観的ということにしておきます。普通は結婚VISAを受領してから日本を出発するのですが、当初私の親は国際結婚には反対だったのでとっとと日本をでなきゃモードだったと思います。なので観光VISAでアメリカへ旅立ちました。

 

そう観光VISAの有効期間は3ヶ月なので急いで結婚そしてグリーンカードの手続きをしました。結婚式なんてロマンチックなものなどひとつもありません。主人も私もその頃まだ若く貧乏でしたから。CITY HALL、いわゆる市役所ですね。そこにはチャペルが設けられててそこで、お互いの愛を誓い結婚しました。

 

Marriage Certificate結婚証明書をもらい、そこからすぐにグリーンカード申請をしました。その時はいろいろと書類を揃えて記入し約$500ぐらいの費用が手続きにかかった思います。かなり前なので記憶は怪しいです。

 

書類等はカリフォルニアで揃えましたがネバダ州のImmigration で提出しました。私は本当にありがたいことに、申請してすぐに面接がありその後Green Cardが1ヶ月ほどで発行されました。私の場合は本当にスムーズに進みました。トータルで半年もかかってないと思います。

 

でも、友達や従姉妹の場合はカリフォルニア州で申請したので恐ろしい待ち時間。しかも何回もミスや手違いがあり書類のやり直しなど苦労していました。約7年かかってグリーンカードを受け取ったそうです。なので州や住んでる地域によっても手続きのさはかなりあります。

 

USCIS(United States Citizenship and Immigration Services) 移民局のリンクも貼っておきますね。

https://www.visajourney.com/content/examples 

 

日本と同じカスタマーサービスを期待するな!

 

日本に住んで生まれ育った私は、日本のカスタマーサービスに慣れていたのでアメリカにきて初めてファーストフードレストランでバーガーを注文した時のレジのお姉さんの態度にびっくり!あと怒りが込み上げてきたのを覚えてます。

 

まだ、そんなに英会話に自信があるわけではなかった頃です。何を食べようかと迷っていたら、ぶっきら棒に、”Are you ready to order now ?” 『もう注文するの?』とイライラした様子でした。ぶちぶちっと切れかけてたのを覚えてます。3ヶ月もしないうちにアメリカのカスタマーサービスに慣れ、日本が素晴らしすぎるのだということにしました。

 

そうすればそんなにイライラしなくて済むもんなんです。

 

ここにきて、『まっいいかぁ』と流せるようになったことはたくさんありますね。

 

スーパーで買った卵が割れている。『まっいいかぁ。』今では、パックを開け割れてないかチェックし購入するようになりました。

 

突然の停電、『まっいいかぁ。』

 

ドライブスルーで注文したチキンナゲットが入ってない!『まっいいか。』今では、注文後ちゃんと袋を開け確認する。確認しないときに限って、注文したものが入ってないんだよね。(笑)

 

というふうにいちいち怒ってたらキリがないんです。アメリカにきてだいぶ私は、『まっいいかぁ。これで死ぬわけでもないし。』と小さいことはあまり気にしないようになりました。

 

アメリカ人はSarcastic『皮肉や』

 

Americans are sarcastic.主人と付き合い始めの頃はきずかなかったけど、しばらくすると彼の話し方がSarcasticなことにきずいた。私の主人だけではなく、アメリカ人には多い。と言われても???な状態だと思うので例文を。。。

 

A: Are you going to play  basketball? バスケしに行くの?

B; No, I’m going to go shopping.いや、ショッピングしに。

 

補足:バスケットボールを持って明らかにこれからバスケをしに行く様子のBさんに対してAさんは、バスケをしに行くの?当たり前の質問をする。日本人なら普通に「うんそうだよ。」で終わると思いますが、アメリカ人(全員じゃないですよ)なら「いや、これからショッピングに行くよ。」とかえってくる。

 

以前の私なら、「うん、素直に応えらればいいじゃん。」といちいち文句言ってましたが今は、流せるようになりました。職場でもSarcasticな人が多いので慣れた方が全然いい。後一つ、本当にアメリカ人だなぁと思う例をシェアしますね。

 

誰かが本を読んでます。そこで友達がそばにきて、”What’s this?” なんて質問すると、”It’s a book.”と返答されます。わかりますか?

友達は何の本を読んでるのか知りたいのに、相手は、「これは本だよ」と返すこのSarcasticな態度。

 

私は、いまだにSarcastic対応できないというか頭がそのように回転せずいつもまた、やられたぁ。って感じですが。そういうSarcasticな会話はよくあることなので、気にせずに流すようにしてください。たまにそれに傷いたりする友達もいました。

 

いかがでしたか?まだまだ、伝えたい事はあります。アメリカ移住を考えいる方には、とりあえずこの5つを心得て欲しいと思いました。最後まで読んでくれてありがとうございます。

コメント欄に質問残してくださいね。