アメリカの職場、ここが違う!

by | May 19, 2019 | 文化・Culture

アメリカに住んで約20年以上、仕事をして約15年の経験を積んだ、私から日本とアメリカの職場の違いや、服装など私が個人的に感じた事をシェアしますね。

 

これから、アメリカで働きたいと思ってるいる方、働き始めたけどどうも慣れずに苦労している方、アメリカの職場はどんなものか興味ある方のお役に立てれば嬉しいです。

 

アメリカでの職歴

 

 

私のアメリカでの職歴は、メディカルオフィスと銀行の二つです。(あくまでも私、個人の経験です。)

 

メディカルオフィスでは、保険関係Insurance、経理Accounting(A/R)を主にしていました。ネバダ州に3年、カリフォルニア州に6年程住んでましたね。主人が軍人だったので、約三年毎に引っ越していました。

 

子供を出産して3、4年程子育てに専念しました。なので少しブランクがあります。その後は、銀行でTeller(金銭出納係)からスタートし、現在はフロリダ州で、銀行員Bankerとして働いています。

 

 

アメリカと日本との大きな違い

 

アメリカと日本の大きな違いといえば、アメリカはプライベートを重視します。

 

例えば、

 

”I’ve got to leave early tomorrow because my son has a soccer game.”

『明日、早退するわね。息子のサッカーの試合があるの。』

 

”I’m going to be late tomorrow. My daughter is going to receive A/B honor roll.”

 

『明日は、遅くなるわ。娘がABオーナロール賞をいただくの。』

 

*ABオーナロールは成績優秀者がもらう賞です。

 

こんな風に、子供のイベントで仕事を早退したり、遅れてきても全然平気なんです。日本人だと、気が引ける事だと思いますがアメリカでは、全くそんな事ありません。

 

よくアメリカのドラマや映画でも見るように、デスクの上に家族の写真を飾ってあったり、ちょっとした小物を置いてあったりしますよね。本当あんな感じです。ウエディングの写真だったり、犬や猫の写真だったりその人のプライベートも垣間見れます。

 

でも、銀行では違います。プライベートな写真は置いてはいけないポリシーがあります。それは、家族を守るというところから規定されているものです。銀行強盗があった場合、家族の写真をみられ、家族も危険な目にあってはいけないという理由からです。でも、自分のオフィスを持っているCEOなどは、妻の写真や孫の写真をかざってますね。

 

ちなみに私は、写真など飾れないので、子供達の写真をPCのスクリーンセーバーにしています。

 

アメリカと日本の働き方の違い

 

日本で私は、英会話講師と少しOLをした事があります。英会話講師をしていた時は、残業はなかったですね。OLの時も残業はあまりなかったのでラッキーでした。

 

でも、日本の銀行で働いている友達、学校の先生をしている従姉妹の話を聞くと残業なんて当たり前で、家につくと寝るだけ。なんて事をよく聞いてました。恐ろしい。。。の一言です。

 

アメリカでは、残業はできるだけしないようにと言われます。なので、定刻時間がくると、サッサっと帰ります。私もその一人、4時半にはとっとClock out して帰ります。たまにそうはいかない時もありますが。

 

日本人って真面目だと思うんです。なので、仕事も覚えればアメリカ人よりも要領よくテキパキできるんです。仕事も溜めずにいい事なんですが、仕事が終わってする事ないと暇なんですよね。

 

それで、よく私は何か手伝える事ないかと同僚にきいてたんです。

 

Me: Can I help you with anything? 何か手伝える事ある?

Co-worker: Sure. Will you do this for me?もちろん。じゃこれしてもらえる?

 

もちろんあるわけですよ。それで、手伝うんですが相手が調子にのってこれもいいかな?あれもいいかな?とくるわけですよ。

 

以前は、ハッキリできませんと言うことは相手にたいして失礼、または傷つけてしまう、こんな事言わなくても分かってもらえると思い、”No, I can’t help you at this moment.” 『今は手伝えないわ。』と言えませんでした。

 

でも、アメリカはLow-Context Culture ローコンテクスト文化なので、アメリカ人にはハッキリと気持ちや考えを言葉で伝えないとわかってもらえません。(アメリカ、ドイツ、スイス、北欧などローコンテクスト文化として知られています。)

 

ちなみに日本は、High-Context Culture ハイコンテクスト文化なので、言わなくても分かってもらえてる(はず)のことは、あえて言いません。(日本、韓国、中国、アラブ圏、イタリア、ギリシャ、ロシア)

 

以前は本当に, ”なんでこの人たち分かってくれないのよ?空気読めよ!”って思ったことはたくさんあります。旦那に対してもよくありました。文化の違いなんですね。なので、アメリカ人には思ってることをちゃんと言葉で伝えましょう。

 

職種によっては、残業は避けれないものもあります。例えば、Accounting経理課で働いてる人は残業はよくある話です。

 

後、大きな違いといえばアメリカ人はおしゃべりな人が多い。

 

朝、仕事についても軽く、15分から30分ほどプライベートな話で盛り上がり、それでももの足らず、今度は違う同僚とおしゃべり。。。よくある事なんです。

 

メディカルオフィスで働いてた時、同僚が仕事をせずに堂々とデスクで学校の宿題をしてたのには、さすがにびっくりしました。

 

別に誰もその事で、彼女や上司に文句をいう人はいませんでしたが、こんなんで仕事してるって言えるの?と同僚の仕事の仕方に疑問ばかり。アメリカで仕事を始めたばかりの頃は、すごくイライラする事が多かったです。

 

でも、今は、いい意味で『人は人我は我』”Live and let live!”と思えるようになったので全然気になりませんね。(少し気になる時もある)

私も大人になりました。(笑)自分の与えられた仕事をちゃんとこなしていれば何も言われません。

 

さすが、アメリカ!!

 

職場にはいろんな人種がいます。特にカリフォルニアに住んでた時にはそうでしたね。白人でも、アルメニア系、アイルランド系、またヒスパニックでも、メキシコ系、ポルトガル系、スペイン系、南アメリカ系、アジアなら、日本、韓国、中国、フィリピン、ベトナムと本当にMelting Pot 人種のるつぼですね。

 

なので、単にサボっているおしゃべりとは違い、色々な文化を同僚から学ぶこともできるんです。なので日本人にとっては、おしゃべりも役に立ちますね。文化も英会話の上達にも繋がり、一石二鳥。”Kill two birds with one stone.” 

 

アメリカ生活に必要な5つの心得も是非、参考にしてください。

 

アメリカ職場での服装

 

まずは、医療事務で働いて時。アメリカで初めての職場での服装。日本で働いてた時のように服を着てたんですが、浮いてしまってましたね。パンツとT-シャツだったり、金曜日になるとCasualが認められている会社も多いので、ジーンズとT-シャツも当たり前でしたね。

 

メディカルクリニックで働いていた時の服装。看護師でもないけれどScrubスクラブを着てましたね。なので、何も考えずに楽でした。(笑)

 

銀行はやはりアメリカでも少しお堅い仕事なので、さすがにT-シャツとジーンズなんてことはありません。あっでも、以前働いてた銀行では、金曜日はジーンズを着ていい時もありましたね。

 

銀行では、マネジメントにいる人はだいたいスーツを着ています。Tellerや銀行員は、女性は普通にパンツ、ブラウス、ワンピが多いですね。ヒールは5CM以上はダメ、ミニスカートはダメ、などいろいろ規制はあります。

 

男性は、スーツのジャケットは着なくてもY-シャツにネクタイです。

 

日本人と比べるとカジュアルだと思います。特に金曜日はそうですね。みんな仕事モードじゃないですね。

 

金曜日の昼過ぎには、”I’m totally checked out.” とよく聞きますね。職場に身体はあるけれど、心ここにあらずの状態を表現するときに使えるフレーズです。学校でも、ぼーっとしている生徒がいたら、”Look at John! He’s checked out.”

 

アメリカでの辞職願

 

アメリカでは、辞職願を仕事を辞める2週間前に出します。それをTwo weeks notice or letterと言います。

 

”I just gave my two weeks notice to my manager.”

 

『マネジャーに2週間通知を出したの。』

 

と同僚がいえば彼女・彼は2週間後にはもういないってことですね。

 

銀行は少し変わっていて、銀行員さんが2週間通知を出し、その彼女・彼が他の銀行に働くのであれば、2週間をまたずその日に辞めてもらうのが普通です。顧客を他社に持って行かれないためのようです。

 

いろいろと注意を受けてもなかなか成績や職場での態度が改善されない人は、ある日突然、人事部の人が現れます。そして短い会話が交わされ、その人は、箱に個人の小物など詰めて泣きながら銀行を解雇になるのです。

何回かこの場面に遭遇したことがありますが、決して気持ちがいいものではありません。銀行で解雇される時は、シビアですね。

 

最後に。。。

どうでしょうか。アメリカでの職場生活、少しは垣間見ることができたでしょうか?この記事を読んで何か他にも驚いたこと、きずいたこと、日本との違い(他の国でもいいです)ありますか?

是非、シェアしてくださいね。